一、中国国内の交通
1、 飛行機 中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空など多くの航空会社は中国国内すべての省と自治区に存在し、主要都市だけではなく地方にもますます増えている。飛行機の搭乗手順や規則は日本と同じ。
2、 鉄道 鉄道は中国国内を旅行する際に最も利用する人が多い交通機関である。短、長距離の移動にかかわらず利用できる。中国鉄道の主な列車のタイプは直通特快(Z)列車、城際列車、国際列車があり、座席の種類は「硬座」、「軟座」(日本で言うとグリーン車)、「硬臥」(日本で言うとB寝台)、「軟臥」(日本で言うとA寝台)、「高級軟臥」、「無座」に分かれる。また、乗車券を事前に購入しておかないと寝台券の入手と始発駅以外での指定券購入が難しいことに注意する必要がある。
3、 長距離バス バスの路線は中国全土を網の目のように張り巡らされていて、小さな町へも行くことができる。地下鉄路線のない地域への移動に便利。運賃は距離により異なり、鉄道と同じく乗車券を前もって購入しなければならない。途中から乗車した場合、まず座席は確保できないが、バスなので切符は当日でも購入することができる。鉄道より路線や便数が多いというメリットを持つ。しかしは安全面を考慮すると夜間の移動や長距離移動にはできるだけ利用しない方が望ましい。
4、 フェリー 広州から珠江を下り香港・尖沙咀へ、大連から渤海を渡り山東半島北岸の烟台へなどがある。趣向を変えたのんびりした船旅を楽しむのもいい。
二、市内の交通
1、 リムジンバス(机场大巴) 手頃な価格で簡単に利用できる移動手段として、便数の少ない地方空港を除き、ほとんどの空港と市内はリムジンバスで結ばれている。
2、 タクシー タクシーは町中の移動や周辺の観光に便利な乗り物である。大抵は手を挙げれば停まってくれて、乗車することができる。注意点は時間帯によって交通が混雑する時や反対車線を走っているタクシーはなかなか停まってくれない。
3、 地下鉄 北京、上海、広州などの大都市のみあるが、地方の中核都市に導入も進んでいる。バスやタクシーなど道路状況の影響を受けず、移動の時間が少ないというメリットを持っている。
4、 人力三輪車 観光スポットには昔ながらの人力三輪車が走っていて、タクシー料金程度で利用できる。料金を巡るトラブルが最も多い乗り物でもあるので、乗車前の料金確認が必須。なお、地域によっては都市中心部への乗り入れが禁止されている場合もあることを注意しよう。
5、 リニアモーターカー(悬浮列车) 上海浦東国際空港と地下鉄2号線との接続駅・龍陽路駅間、約30kmをおよそ8分で結ぶリニアモーターカー。最高速度は430km/h。
6、 レンタカー 中国のレンタカーは、主に中国在住の外国人やビジネスマンが利用対象となっており、旅行者が気軽に利用できる移動手段にはなっていない。 |