WTO・世界貿易機関は23日ジュネーブの本部で報告書を発表し、「今年、世界の貿易高が9%下がり、第2次世界大戦以後、最も深刻な貿易萎縮に陥る見込みである」と述べています。
この報告書は、「先進国の貿易萎縮はもっとも深刻なもので、下落幅はおよそ2%ー3%。これは主に、欧米など先進国の経済衰退や需要の低下による輸入の減少を招いたからだ。輸出への依存性が大きい国と地域に大量の失業者が出た」と述べています。
WTOのパスカル・ラミー事務局長はこの日、「過去数十年間、貿易の持続的な成長は世界経済発展の主な原動力だった。貿易成長の回復を刺激することは、当面の世界金融危機に対応する効果的な手段にもなる。まもなく開かれるG20 (20ヶ国財務相会議)は各国が共に貿易の下落に対応する効果的な措置であり、貿易開放を堅持し、保護主義に反対する特別なチャンスでもある」と述べました。
「中国国際放送局 日本語部」より2009年3月25日 |