世界通貨に「3極鼎立」の可能性
24日、周小川総裁は、中国人民銀行の公式サイトで『貯蓄率の問題についての思考』という長文を発表した。文章の中で、中国の貯蓄率の不均衡が金融危機を引き起こしたという指摘に反論し、そして国際準備通貨としての米ドルに存在する問題について、「一部国家の貯蓄が増加したとき、もし米ドルによる外貨準備に表れた場合、資金が米国に流れることは避けられない」と答えた。「また、世界の外貨資産が一つの通貨に集中しすぎることで、ことが思うように運ばないという異常現象が起こりやすい」とした。
周小川総裁は、監督・管理面の協力強化や準備資金を導入し合理的流動を進めるほかに、国際社会は主要準備通貨を発行する国の経済政策の監督、CDRの地位と役割向上、国際通貨システムの多元化の発展を長期的かつ安定的に進めることに力を入れるべきだと提案している。
中国社会科学院世界経済政治研究所の専門家である張明氏は、次のように考える。現在の論争から、国際通貨システムの改革は「3極鼎立」という局面に直面することを予想できる。G20サミットでは、米国、ユーロ圏と東南アジア新興市場国とどのように景気刺激、国際通貨システムの再建などを行っていくかで論争が繰り広げられるだろう。現在の「超主権準備通貨「3極鼎立」という局面の形成を加速するだろう。
「チャイナネット」2009年3月27日
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