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本誌報道  
市来崎選手 中国武術を日本に発信する

 本誌記者 繆暁陽

広州アジア大会で13日午前、武術・男子長拳の市来崎大祐選手が、優勝した中国の袁暁超選手とわずか0.06差で銀メダルを取り、日本代表チームに今大会初のメダルをもたらした。

広州アジア大会で13日午前、武術・男子長拳の市来崎大祐選手(左)が日本代表チームに今大会初のメダルをもたらした (姜小英撮影)

授賞式の後、市来崎大祐選手は本誌記者の取材を受けた。23歳の市来崎選手は大阪府の出身で、現在大阪体育大学の情報処理センターで働きながら武術の訓練をしている。市来崎選手によると、すでに17年間にわたって武術を学んでいるという。「6歳のころ、中国人俳優ジェット・リー主演のカンフー映画に魅了された。技の美しさと説得力。少しでも近づきたい」。市来崎選手は笑いながら語った。

13日午前に行われた武術・男子長拳競技での市来崎大祐選手 (繆暁陽撮影)

武術・男子長拳は広州アジア大会で最初の金メダルが決まる種目であるため、会場には100人以上のメディアが押し寄せた。市来崎選手の出番は出場12選手の最後だったため、プレッシャーがかかった。試合の出来について市来崎選手は、「武術にとって、アジア大会は一番の大会なので特別だ。注目された試合でメダルを取れてうれしい。昨晩は眠れなかった。1分半はあっという間だったが、力を出し切った。自分に100点をあげてもいいと思う」と語った。

授賞式の後、本誌記者の取材を受けた市来崎大祐選手 (繆暁陽撮影)

ライバルである袁暁超選手への評価について、市来崎選手は、「袁さんとは18歳のときから競い合っている。中国で共に練習を積んでおり、一緒に買い物に行くほどの友人だ。彼の演武は素晴らしかった」と語った。調べたところによると、市来崎選手は袁暁超選手と同じ師について学び、二人はかつて山西省でいっしょに訓練し、山西省の有名な指導者の龐林太さんから指導を受けたことがある。現在、武術・長拳の金銀銅メダル受賞者の指導者は全員中国人である。「私はアマチュア選手。メダルを取れただけで非常によかった、私の中国人の先生に感謝したい」と市来崎選手は語った。

中国古来の少林拳の流れをくむ長拳は演武形式で、ハイスピードで繰り出される技の高度さと正確性を競い合う。中国武術の日本での普及について、市来崎選手は、「中国から伝来した武術は健康法としての太極拳のイメージが強く、競技スポーツとしてはまだ普及していない。マイナー競技だからって縮こまってたって仕方がない。メダルを取ったことで、日本に武術を発信できる」と語った。

「北京週報日本語版」2010年11月15日

 

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