◇卓球・バドミントン:全種目を制覇できるか

ある意味で、多くの中国人が卓球ナショナルチームに寄せる思いはブラジル人が自国のサッカーナショナルチームに対する思いに似ている――優勝しなければ失敗だ。前回オリンピックでは全種目を制覇したが、今チームの蔡振華監督は「全種目制覇」について語ろうとはしない。アテネでの目標は、2種目を保持し、3種目で優勝を狙うことだ。
だが過去の成績と現在の態勢から見れば、男子ではダブルスのほうがシングルより金メダル獲得の勝算は大きい。ただ現在の状況について言えば、シングルス、ダブルスは五分五分だと言える。その理由は先ず、11ポイント制に改められたことで、試合の偶然性と変化性が大幅に増えたこと。同時に、アテネ卓球の独特な規定によると、ダブルスでは同一協会に属する選手は同一グループに加わる、つまり中国選手は1ペアしか決勝に進めないことになり、優勝が倍以上に難しくなったからだ。
バドミントンチームは4年前のシドニー大会に比べ、全体的な実力、国際試合での実力も成熟、安定しており、参加できる種目数でもインドネシア、デンマーク、マレーシア、韓国などの強豪を上回った。中国チームはアテネでより多くの金メダルを獲得できる能力を持っていると言えるが、確定したオリンピックでの目標は2個の金を保持した上で全ての金を目指すとしている。表面的にはこの目標はやや控えめだが、各種目の主要な強豪の実力を分析すれば、比較的現実的だと考えられる。
◇その他の競技:“隠れた竜に伏せる虎”が現れるか
中国はアテネ大会では野球と馬術の2競技で参加資格を取得できなかった。代表団は参加資格を得た競技、種目の全てに参加する。幾つの競技で幾つの番狂わせが起きるかは、誰も正確には予測できないだろう。

女子テコンドー。陳立人監督に選手2名と、代表団の中では最少のチーム編成だ。2000年シドニー大会で陳中勇選手を率いて金メダルを獲得した陳監督は、こう宣言する。「アテネでは1種目で優勝する!」
女子柔道への参加は7選手。選手数は少ないがが、金獲得の可能性は最も大きい。「7種目全てを狙う」と劉永福監督。
一貫して有望な競技が重量挙げだ。重量挙げ運動管理センターの馬文広主任は、アテネの目標について4個を保持し、6個を新たに目指すと話している。チームの実力と世界の強豪の現状を見て策定した目標で、控えめではなく、また突出してもいない。あるいは表彰台の真ん中に立つ選手は新人かも知れない。“隠れた竜に伏せる虎”が当初目標を達成するか、あるいは、それを超す成績を上げる期待は非常に大きい。
かつてオリンピックで優勝し、中国人のアイドル、モデルとされた女子バレーボールはどうか。数年にわたり様々な曲折を踏んできたが、アテネでアッと言わせてくれるのではと期待が寄せられている。
男子フェンシング。シドニー大会ではフランスに惜敗して銀メダルに甘んじた。今は金が最大目標。アテネでは、「悔いを残さない」が選手たちの“スローガン”だ。
その他の競技でも、「悔いを残さない」が選手たちの心構え。少しのチャンスでもチームのために生かす、という意気込みだ。
男子レスリング。過去3回のオリンピックではいずれも銅メダルを獲得したが、金メダルを手にすることは出来なかった。アテネでは初めて女子レスリングが正式種目として採用され、チームにとって金メダルは近い存在となった。
中国オリンピック代表団を構成する各チームは自らが策定した目標に自信を持ち、現在、大会に向けた細部調整に追われている。一方、選手を待ち受けるのは、アテネの本場で力を出し切ることだ。全ての目標が実現されたなら、中国チームが手にする金メダル数は前回の28個を上回ることになる。金メダルランキングでも、第2グループ上位確保は問題ないだろう。
「北京週報日本語版」2004年7月19日
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