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過去のスポーツ関連報道  
アテネで“神話”を創造できるか

 

◇体操:自らを超えられるか

李小鵬選手は前回オリンピックでは2種目で優勝しており、多くのファンが今大会で金メダルの数で体操の天才だった李寧選手(1984年大会で3個を獲得)を抜くことに期待を寄せている。李小鵬選手は「抜けるのは当然だし、それが僕の目標だ」と忌憚がない。

体操チームはオリンピック代表団の中で優勝確率の高い競技だ。1984年以降の各オリンピックで必ず金メダルを獲得し、前回は3種目で優勝。だが今年の国内選手権はオリンピック選抜、という特殊な事情があったためか、李小鵬選手を含む多くの選手がミスを犯したり負傷したりし、チームに頭の痛い問題が生じた。

「選手ごとにトレーニング計画を立てて、怪我の予防を優先しなければならない」。これが体操チームコーチ陣の共通の認識だ。

金メダルを狙えるのは、男子団体に男子個人総合、平行棒、跳馬、あん馬、平均台、段違い平行棒の7種目。黄玉斌監督は「体操では男子が優勢で、アテネでは2~3個の金メダルを取れると期待しているが、最も重要なのはもちろん男子団体優勝だ」と話している。

◇射撃:五輪初優勝種目で更なる目標を射止めるか

射撃チームの許海峰監督は「アテネ大会の目標は、2種目で金を保持し、3種目で金を新たに目指す」と抱負を語る。

オリンピックで金を狙える実力を持つのは7~8種目。「トレーニングの観点からにせよ、経験からにせよ、金の確率は僅か30%に過ぎない。そのため、金は最も多くても3個としか言えない。何故なら、トレーニングレベルと実戦での発揮はイコールではないからだ」と許監督。

更に許監督は「ロシアが今年になって全面的にレベルアップしてきた。前回オリンピックから昨年まで、中国チームは何回も負け越している。我々が強い種目は彼らにとっても強い種目でもあり、当然、ロシアが中国の優勝に影響を与える強豪になる」と分析する。

許監督にとって最大の困難は、いかに選手を試合に向けて最良の状態にもっていくか、いかに心の準備をさせて、選手が自分の持つ力を全て発揮できるかどうかだ。

1984年のロサンゼルス大会で、当時の許海峰選手は中国にオリンピック史上初めてとなる金メダルをもたらした。その後の10年間、選手として活躍し、1994年末に引退して射撃ナショナルチーム女子ピストルのヘッドコーチに就任。以後、後輩の李対紅選手、陶?娜選手を育成して、1996年のアトランタ大会と2000年のシドニー大会で金メダルを2個獲得させた。2001年3月にはナショナルチームの監督になり、彼に寄せる期待は益々強まっている。

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