現在、北京市の18の区、県の1150の小学校の83万人の生徒のあいだで、再生紙を使って宿題を書くことが流行っている。住民の社区(コミュニティー)ではますます多くの人びとが意識的にごみを分類し、省エネの照明、節水の蛇口、無フッ素の電器を多くのの家庭が使うようになっている。グリーンの社区、グリーンのキャンパス、グリーンの企業、グリーンの観光、グリーンの家庭の提唱は大きな共鳴を得ている。
1998年から2007年まで、北京市は財政予算から1000億元を支出して環境保護プロジェクトに用いるが、この額は同時期の北京のGNPの3.8%を占める。
現在、北京は汚染されている河川を引き続き整理し、地下水の水質を保護している。太陽エネルギーと地熱エネルギーの開発を奨励し、天然ガスのパイプ網を拡大し、コークス、セメント、鋼鉄などの汚染部門に閉鎖、停業、減産を指令し、引き続き市街区の企業の移転と調整を進め、冶金、電力、建築材料、化学工業などの重点業界の汚染管理に力を入れ、主要汚染物の排出総量を更に30%以上減らす。住民や商業企業では廃棄物の循環利用を行うと同時に、北京市はますます増える工業、生活の廃水を処理するため、市街区の汚水排出システムを積極的に改善し、廃棄物の減少、廃物の再利用と無害化の処理を奨励している。2005年末に、北京市街区の家庭ゴミの無害化処理を実現する。
北京2008年オリンピック招致委員会主席である劉淇北京市市長によると、2005年には、北京の環境の質は根本的に改善され、市民の生活の質は大いに高まり、環境が美しく、空気が新鮮で、生態が良好な国際大都市の基本的な枠組みができあがることになる。
北京はまた生物の多様性の保護を強化し、山間地帯の森林被覆率を70%以上に、平原地区の森林被覆率を25%以上に、市街区の緑化隔離地域を125平方キロにし、3つのグリーンの生態の障壁を形成させることにしている。
春季の砂嵐を軽減するため、緑の植物を増やし、郊外や道路の両側などの緑化をすすめている。
北京環境保護局の余小萱副局長は2008年の北京の環境保護について次のような青写真を描き出している。汚水処理能力は2000年の120万トンから280万トンに、汚水処理率は現在の42%から90%に、天然ガス使用量は現在の11億立方メートルから50億立方メートルに、ごみの無害化処理は現在の80%から100%になり、90%のバス、70%のタクシーがクリーンエネルギーを使い、車の排気ガス量はヨーロッパ3号基準に達し、700ヘクタールの緑化ベルトが北京市をめぐり、都市部の緑化カバー率は40%に達し……、ひと言で言うと、2008年の北京は空がさらに青く、水がさらに清い、世界レベルのガーテン都市になる。
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