本誌記者 唐元愷
北京では、どこへ行っても五輪招致の雰囲気を感じとることができ、「新北京、新五輪」のスローガンやポスターが至るところに見られる。北京はいま五輪開催に必要なすべての「ソフト」と「ハード」を用意するために全力投球している。
五輪開催は中国人の夢である。七年前にわずか二票の差でシドニーに逆転され、2000年の第二十七回オリンピック主催の機会を失ってしまったことを中国人は心のなかに深く刻み付けている。
数年にわたる反省と細かい準備をすすめ、北京はまたも2008年五輪開催の申請を提出した。
江沢民国家主席はサマランチ国際オリンピック委員会(IOC)会長宛の書簡の中で、中国政府と中国人民は北京の五輪招致を全面的に支持し、北京市がなみなみならぬ努力を払い、ハイレベルのオリンピックを開催することができるものと確信していると表明した。
朱鎔基総理も、北京市が中国を代表して2008年の五輪開催を申請したのは中国各民族人民の共通の願望であり、中国政府は今回の五輪招致を極めて重視し、全力を挙げて支持し、各方面から北京の五輪招致に望ましい条件を作り出すことに努めていると何度も外国の賓客に語った。
北京2008年五輪招致委員会主席の劉淇北京市長は、北京市が再び五輪開催の立候補申請を提出したことは、1100万北京市民がオリンピックの北京開催を切望していることを示し、中国各民族人民の願いと期待をも示していると語った。
オリンピック大会は世界各国人民がスポーツを通じて、友好と相互理解を増進し、平和を促す盛会である。世界で人口の最も多い国である中国はオリンピックの発展と世界の平和により大きな貢献をすべきである。世界で人口の最も多い中国の首都・北京でオリンピックを開催することはオリンピックのグローバル性、広範性、参与性をよりよく体現でき、国際オリンピックの発展に対する力強い促進となる。
中国人はスポーツを非常に好み、スポーツは人たちの日常生活の一部となっている。中国が1984年にオリンピック大会に戻っていらい、毎回の五輪開催期間、中国人のだれもがテレビの前にくぎ付けになり、熱心に見入り、中国で五輪が開催されることを望んでいる。
袁偉民国家体育総局局長は「いちだんと大衆の生活の質を高めることはわれわれの目標であり、オリンピックを発展させ、人民の体位を向上させることは、人民の生活の質的向上をはかる重要な内容の一つである」と指摘している。
中国の選手たちは1984年らいオリンピック大会ですばらしい成績をあげてきた。二回続けメダル獲得総数で4位となり、シドニー五輪では金28、銀16、銅15、メダル獲得総数59の成績で3位に上がり、八つの世界記録を12回、11のオリンピック記録を11回更新した。
シドニー五輪では、全選手がドーピング検査をパスし、オリンピックの純潔さと尊厳を守った。
中国の金メダル獲得数の歴史的突破と金メダルの純潔さは疑いなく中国の五輪招致を有利に導いている。
「北京週報日本語版」2001年NO.5~6
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