近代五種競技(modern pentathlon)は、1人で射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5競技をこなし、順位を決める複合競技のことです。
19世紀、ナポレオン時代のフランスで、敵陣を突っ切って自軍まで戦果を報告することを命令されたフランスの騎兵将校が、馬で敵陣に乗り込み(馬術)、途中の敵を銃と剣で討ち倒し(射撃・フェンシング)、川を泳いで渡り(水泳)、丘を越えて走りぬけた(ランニング)、という故事を元に、近代オリンピックの創立者であるクーベルタン男爵が古代ギリシアで行われていた古代五種(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳・短距離走)になぞらえた近代五種として競技化を提案したのが始まりと言われます。1912年の第5回ストックホルムオリンピックにおいて種目に採用されました。
「中国国際放送局 日本語部」より