今年やっと満十八歳になったばかりの伏明霞は、前回のバルセロナ·オリンピックでは高跳び込みで金メダルを獲得している。しかし、それは彼女がそれに満足し進歩を求めない理由にはならなかった。金メダルをとったあと、彼女は今回のオリンピックでは高飛び込みと板飛び込みの金メダルをものにするというより高い目標に挑戦する準備を始めた。この目標は男子選手ではアメリカのロカニス選手が達成しただけで、女子選手はここ数十年来達成した者は一人もいなかった。
なせばなる。今回のオリンピックでは、伏明霞選手はまず強い実力にたよって女子高飛び込みで優勝し、つづいて数日後の板飛び込み決勝では手強い相手を抑えて金メダルをわがものにし、ついに自分の夢を現実に変え、オリンピックの歴史にすばらしい一ページを添えた。