本誌記者 唐 元愷
幸運にも五輪チケットを入手できた人、大会期間中に北京へ繰り出そうという人、いずれも直面する問題は「どこに泊まるか」だ。
北京五輪組織委員会大会サービス部の向萍副部長によると、08年五輪の際に受け入れる宿泊客は、登録済みの客と通常の旅客の2つに大別できるという。前者は五輪関係者、選手、審判員、各国の政府関係者、協賛企業の代表、報道関係者などで、約5万人に達すると見込まれる。彼らは1つの選手村と2つのメディア村を含むオリンピック村に宿泊する予定で、60棟あまりの三ツ星クラスの宿泊施設が年内には完成するが、選手村とメディア村以外になお2万8000室が必要だ。
五輪組織委はすでに北京の122のホテルと契約を結んでおり、これらホテルの70%の客室が政府関係者用に準備されている。北京市旅游局の熊玉梅副局長によると、これらのホテルは四ツ星、五ツ星および会場付近の三ツ星クラスがメインで二ツ星クラスのホテルも少しあるという。
しかし、北京はさらに莫大な人数の一般観客や観光客に対応しなければならず、それらのほとんどを民間のホテルでまかなう必要がある。08年の五輪大会の会期は17日間で、新華社は「少なくとも国内から200万人、海外から50万人の観光客」が北京を訪れると予測している。また、北京市旅游局も2週間の会期中、少なくとも1日40万人が北京の宿泊を必要とすると見ている。そのうち、海外観光客向けに必要な客室数は9万~10万室で、国内向けに必要な分は16万~18万室と見込んでいる。
北京五輪を控え、北京のホテルは宿泊率が伸びている。長安大街の京倫飯店
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