北京五輪のシンボルとなる競技場は来年3月末の完成予定。最も早く完成した豊台野球場は昨年に化粧直しを終えており、第11回世界女子ソフトボール選手権が開かれている。
五輪のシンボルとなる国家水泳センターも一部、内部設備の設置を終了。北京射撃場や老山自転車競技場、国家体育館、農業大学体育館、北京大学体育館、北京工業大学体育館、北京科学技術体育館、順義県オリンピック水上公園などの施設の改修もほぼ終わった。工人体育場や工人体育館などの拡張・修築工事も間もなく終わる。
交通! 交通!
競技施設周辺に建設していた62本の道路のうち34本と、4基の立体交差橋のうち1基ですでに開通の条件が整った。施設に対して「何らかの問題」が起きると疑問視する人はほとんどいないが、むしろ交通に懸念を示す人が多い。
「五輪期間中の交通問題については自信がある」。こう語る王副主席は、北京は公共交通を大々的に発展させており、「閉ざされた都市」になることはないと強調した。
北京市の自動車台数はすでに300万台に達した。年平均35万台ずつ増え、日間販売台数は1000台にのぼり、これが交通状況を一層悪化させている。五輪期間中に車の流れをスムーズにするため、市政府はインフラ整備を強化したり、公共バス料金を安くして利用を促進するなど、様々な措置を講じて公共交通を発展させたり、新たに4路線の地下鉄を建設したりしている。統計によると、30%以上の市民が公共交通を利用しているという。王副主席は「さらに市民に対して交通ルールを順守する教育をする」と強調した。
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