いかにして所得格差を縮小するか
こうした所得格差の解決について、温家宝総理は『政府活動報告』で、高所得者の税収調整に力を入れ、国有企業や金融機関幹部の給与報酬管理を厳格に規範化し、中所得者比率を拡大し、低所得者の所得を増やし、機会の平等を促進するべきだと指摘した。
孫暁郁氏は、こうした低所得層に対し政府の公共サービス職能を発揮し、社会保障体系を健全化するという提案をしている。このほか、正常な給与アップを確保するために、企業に労使代表、例えば労働組会が共同で給与を協議するメカニズムを設け、労働者がさらに多くの発言権を獲得し、以前のような一方的に所得水準が決定される状況を変えるべきだと提案した。
また尚勛武氏は、所得分配改革について政府は関連政策・措置を打ち出すべきで、体制内で給与改革を行う際には、高所得者に対しては当面給与アップを行わないか比較的小幅の増額とし、低所得者の給与増加幅を増やすようにすれば格差の縮小に役立つと考えている。
「北京週報日本語版」2012年3月16日
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