中国の温家宝総理は14日午前、全国人民代表大会(全人代=国会)閉幕後に、北京の人民大会堂で記者会見し、国内外の記者からの質問に答えた。
-----今年の経済成長目標を7.5%に引き下げたが、これは一時的な減速なのか、それとも常態的な減速なのか。中国の高度成長期はすでに終了したということか。国際社会は経済危機の克服に向けた希望を中国の高度成長に託しているが、成長目標の引き下げは世界経済の回復にどのような影響を与えるか。
温総理:「政府活動報告について、メディアの反響が最も大きかったのが経済成長に関するもの。核心を付いていると思う。8%以上を長く維持してきた成長率を7.5%に引き下げた主な狙いは、▽科学技術の進歩と労働者の資質による経済成長へと転換することにより、質の高い成長を真に実現し、経済の構造調整と発展パターンの転換を図る▽資源の消費と環境の汚染を代償とした経済発展パターンを転換し、環境にやさしい資源節約と省エネの正しい道を歩み、成長の成果を人民に還元する--ことだ」
「第12次五カ年計画(以下「十二五」、2011-2015年)策定時には、こうした決心をすでに固めていた。今回7.5%に定めたのは、「十二五」で定めた目標7%とのかみ合わせを図るため。これは自主的な調整の結果だ」
「欧州の債務危機や海外市場の縮小のあおりで、中国経済も成長の鈍化が懸念される。しかし成長目標の引き下げは主に構造調整を目的としたもの」 (編集YT)
「人民網日本語版」2012年3月14日 |