2011年12月、ワリャーグ号の試験航行
第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の代表を務める某実験基地の元司令官、曹東沈海軍少将が9日、インタビューに応じた。中国新聞社が伝えた。
中国の海洋権益問題について曹少将は「海洋権益は国家の主権、わが国の核心的利益であり、必ず守らなければならない。何ら相談の余地はない。主権問題については早くもトウ小平氏が、主権問題においては討論や交渉は認められないと述べている」と指摘した。
中国の空母が今年就役する可能性が報じられていることについては「たとえ就役しても、試験・科学研究・訓練のプラットフォームに過ぎない」と指摘。「現代の戦争はシステム対システムの戦争であり、特定の装備によって勝敗が決するものではない。空母は長い歴史を持つ古い装備だ。もちろん現代化に伴い技術面で新たな発展は遂げているが、結局の所は1つの装備だ。装備は戦争を決する重要な要素かもしれないが、決定的要素ではない」と繰り返し強調した
中国海軍の遠洋護衛活動については「これは世界の大家族が必要としていることだ。われわれは現在、自国の船舶だけでなく、他国の船舶の護衛も行っている。たしか外国の船舶2000隻余りを護衛したと理解している。情勢が安定しないため、護衛は継続する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年3月12日
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