本誌記者 曾文卉
3月8日、『北京週報』記者の取材を受ける全国政協委員の金一南少将 (石剛撮影)
温家宝総理は『政府活動報告』で、「情報化条件下の一部戦争に勝利する力を中心とした多様化軍事任務遂行力を継続的に高める」ことを強調した。この言葉をどのように理解するべきか?中国の軍事費は高すぎるのか?中国の軍隊の戦争抑止力はどの程度なのか?3月8日、『北京週報』記者は全国政協委員で国防大学戦略研究所所長の金一南少将に単独インタビューした。
――今回の全人代記者会見で、李肇星全人代報道官は、2012年の中国国防予算は6702億7400万元で前年比11.2%増、去年の予算は6011億元で前年比12.7%増だったと明かしました。この国防予算の増加は正常だとお考えですか?またその理由は?
内部的に言えば、このような予算は経済の発展に添ったもので、外部的に言えば、中国のますます拡大する安全保障任務に添ったものだ。これまでの安全保障任務と現在の安全保障任務を同列に論じることはできない。1950~60年代は主に国土防衛任務で、祖国の領土、領海、領空を守ることだったが、今日守るべきなのは中国のさらに大きな範囲の利益だ。さらに横方向の軍事比較で見ると、世界的軍事革命、作戦方式の転換、ハイテク兵器情報化戦争モデルの出現などで、従来の軍事情勢には非常に厳しい挑戦がつきつけられている。そのため、国防費増加は新しい情勢下で国家安全防衛をする上での必然である。
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