
人力資源・社会保障部の尹蔚民部長
第11期全国人民代表大会第5回会議は7日午後15時、「当面のわが国の就業情勢と社会事業の発展」について記者会見を開き、中国人力資源・社会保障部の尹蔚民部長が国内外メディアの質問に答えた。
【中国証券報記者】現在、国全体の養老金(年金)資金はどのくらい不足しているでしょうか。また、今後の年金の投資・運用についての考えをお聞かせください。

【尹蔚民部長】現在、中国全体の企業従業員養老金(年金)の残高は1兆9000億元あり、昨年納入された年金総額は約1兆3000億元に達し、支出は約1兆2000億元だった。そのため、全国的に見ると、年金の不足問題は存在しない。当時積み立てた残金も累積してきた分も残っている。昨年の年金への財政からの補助金は1800億元ほどで、財政の補助金を差し引くと、13の省で不足が出る。しかし、状況は今、どんどん改善に向かっている。つまり、企業の従業員年金保険を確立した当初は、収入が支出に追いつかない状況だったが、不足分は徐々に少なくなっているということだ。今では13省分にまで不足分を縮小したが、財政からの補助金を加えれば収入は支出を大きく上回る。
中国『社会保険法』の規定によれば、年金は投資運用をし、増やす事ができる。具体的な投資運用の方法に関してはまだ検討段階である。「安全第一」の原則に基づく運用を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月7日
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