楊潔篪外交部長は6日、過去10年は世界の大発展、大変革、大調整の10年で、中国外交が発奮して進取をはかり、豊かな成果を収めた10年でもあったと述べた。楊部長は第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の記者会見で、質問に答えてこのように述べたもの。
楊部長は、中国外交は大局〈大きな利益〉に積極的に奉仕し、混乱に適切に対応して、新たな局面を積極的に切り開き、中国の経済と社会の発展のために有利な外部環境を整えたと述べた。
楊部長はさらに、中国の外交活動について五つの概括をした。
第一は「大局をはかる」こと。つまり国の安全保障の主権をトップにすえ、国内の経済・社会発展に積極的に奉仕する。同時に海外の中国公民と法人の正当な権利・利益を強力に守り、国家の主権の安全と発展の利益を守る。
第二は「協力を求める」こと。世界の各国および国際、地域組織との友好協力を強化し、政治、経済、文化面で相互に作用し〈インタラクション〉、二国間と多国間を合わせて、各国との協力・ウィンウィン〈共に勝者となること〉の新局面を切り開いた。
第三は「改革を促す」こと。つまりグローバルガバナンスの仕事に積極的に参画し、国際システムと国際構造を広範な発展途上国に一層有利な方向へ導き、中国と広範な発展途上国との国際問題における代表権と影響力を拡大した。
第四は「イメージを築く」こと。中国指導者の外遊と外国指導者の来訪を利用し、北京オリンピック、上海万博など重要なプラットホーム〈場〉を利用して、パブリックディプロマシーと人文外交を積極的に展開し、中国人民と外国人民間の友情を増進し、中国の文明化、民主化、開放性、進歩性のイメージを十分に示した。
第五は「貢献をする」こと。つまり積極的に世界の平和を守って共同の発展をはかった。わが国は日増しに世界と地域のホットな問題の解決における建設的参加者および世界の経済成長をけん引する重要な貢献者になっている。
「新華網日本語」2012年3月8日 |