全国政協委員を務める毛新宇少将は「民生に注目する」との昨年の約束を果たし、腐敗対策とクリーンな政治の推進に初めて関心を向けた。腐敗に反対する理由として新宇少将は、庶民の最大の関心事であり、腐敗の害が大きいことを挙げ、「指導者の子孫として、この問題を少し強調する責任がある」と説明した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
3日午後10時半、北京インターナショナルホテルで5組を下らない友人達と会った後、毛新宇少将は改めて身なりを整え、軍服姿でインタビューに応じた。
「この提案は重要で、私も非常に重視している。今ある腐敗問題の事を思うと、私は感情が高ぶってくる。政協委員の提案は通常1500字が求められるが、腐敗対策とクリーンな政治の推進の重要性を考え、私は3000字書いた。言いたいことは全て書き入れた」。非常に注目されている自身の提案について話している間、毛新宇少将はずっと背筋を伸ばしていた。
毛新宇少将は腐敗対策とクリーンな政治の推進に関心を持った理由について、庶民の最大の関心事であることを挙げて「指導者の子孫として、民衆がこれほど注目する問題は、少し強調する責任と必要があると思った」と説明した。
腐敗が起きる原因については祖父・毛沢東の言葉を再び引用。「当時祖父は賄賂や供応が押し寄せて、相当数の党員幹部が執政上の試練に耐えられないことを予見していた。私が感動するのは、祖父が中共第7期中央委員会第2回全体会議で、『われわれは上京して科挙に臨むが、李自成に学ぶわけにはいかない』と強調したことだ。この意義は余りにも深く、余りにも重大だ」と述べた。
また、腐敗との闘いにおいては毛沢東の「廉潔自律」「身をもって範を垂れる」が重要な要素だと指摘。「主席は自らの子女に対して非常に厳しく、自身も非常に清廉だった。われわれの一族を見るといい。主席の子孫の中に、役人になったり商売をしている者がいるか?1人もいない!なぜか?祖父が模範を垂れたからだ」と述べた。
ここまで話すと毛新宇少将はデマを否定する必要があると改めて指摘。「毛沢東がいくらいくらの原稿料を私たちに残したという人がいるが、どこにそんなものがあるのか?困っている職員を支援したほかは、主席の原稿料の大部分は国家建設に充てられた。一部は党内の高級幹部の書籍購入に充てられた。主席個人には一銭の貯金もなかった。主席の子孫であるわれわれも、金銀の山を手に入れたいとは思わない。祖父はわれわれに使い切れない財産を残した。つまり毛沢東思想だ」と述べた。
腐敗対策とクリーンな政治の推進策について、毛新宇少将は提案で2点を指摘。「まず党員幹部が一段と自らを律する必要がある。主席はあれほど長く政務を執っていたのに、なぜ廉潔で自らを律することができたのか?それは正しい世界観と人生観を持っていたからだ。だが現在は、腐敗対策には制度上の支えがより必要となっている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年3月7日
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