中国の陳徳銘商務相は7日、第11期全国人民代表大会(全人代=国会)開会中の北京の人民大会堂で記者会見した。貿易額の伸びが今年1月、輸出入ともに鈍化し、2年ぶりの低水準となる中、今年度の政府活動報告で掲げられた10%の目標は達成可能かとの質問に対し、「かなりの努力が必要になる」としながらも、達成は可能との見方を示した。
陳商務相の発言の要旨は以下の通り。
----中国の貿易額の伸びは今年1月、輸出入ともに鈍化し、2年ぶりの低水準となったが、今年の貿易情勢をどうみるか。温家宝総理が政府活動報告で貿易成長率の目標を10%に定めたが、達成は可能か。
「確かにマイナス成長に転じたが、これは春節(旧正月)の影響によるもの。昨年は春節が2月だったが、今年は1月だったため、1月と2月を合わせて判断した方が正確だろう。昨年8月以降、輸出の伸びが徐々に鈍化しており、8月は27%以上だったのが、12月には12%前後に落ち込んだ」
「伸びが鈍化している主な原因は、貿易の発展を取り巻く国内外の情勢が緊迫していることにある。国際的には、金融危機がなお蔓延しており、特に欧州では債務危機の影響で消費が縮小している。国内でも、各種コストの上昇など貿易に不利な要素が増えている。今年の政府活動報告に掲げられた貿易成長率10%の目標は達成可能だが、かなりの努力が必要になる」 (編集YT)
「人民網日本語版」2012年3月7日
|