楊潔チ外交部長
楊潔チ外交部長(外相)は6日午前、人民大会堂で開かれた第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の記者会見に出席し、中国の外交政策や対外関係について国内外の記者の質問に答えた。
----(中央人民広播電台記者)外相は中国と周辺国との関係をどう評価されるか。中国は一部周辺国との争いをどう処理、解決するか。
中国と周辺国との関係については、発展という大きな趨勢を見るべきだ。関係発展というこの根本的な趨勢は良いことだ。中国は近隣国に善意で接し、近隣国をパートナーとする周辺外交政策を遂行し、アジア各国との互恵協力の深化に尽力している。現在、われわれとアジア各国との関係発展は良好な傾向を呈し、様々なプラス要素に満ちている。
一部周辺国との間に存在する問題や溝については、われわれは対話と協議を通じた争いの平和的解決に尽力している。一方で、関係各国が中国の正当な権益を尊重し、中国と向き合って前進し、事態の複雑化を招きうる言動を避け、アジアの安定・発展・進歩を共に促すことを希望してもいる。中国と関係国はこの面ですでに進展を遂げ、係争の平和的解決、互恵協力の推進について重要な共通認識にいたった。
南中国海問題について特に述べておきたい。中国側は南中国海係争について、一貫して事実を踏まえ、国際関係の基本ルールに基づき、直接の当事国間の交渉を通じて適切に解決することを主張している。係争解決までは「係争を棚上げし、共同開発」してよい。中国と関係国は係争の平和的解決、南中国海での実務協力の推進について一連の重要な共通認識にいたった。もちろん、まだやるべき事は多くある。「南中国海における各国の行動宣言」の履行に向けた指針について中国とASEANが合意したことも指摘しておきたい。つまり私は中国と関係国には南中国海問題をうまく処理し、南中国海の平和と安定を共同で維持する能力と知恵があると考えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年3月7日(編集NA)
|