政府活動報告を行う温家宝総理
第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が5日午前9時に北京で開幕した。開会式には胡錦濤、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康の各氏ら党と国家の指導者が出席した。
午前9時、呉邦国全人代常務委員長が開幕を宣言。出席者全員が起立し、国歌を高らかに斉唱した。
続いて温家宝総理が国務院を代表して政府活動報告を行った。政府活動報告は「2011年の活動を振り返る」「2012年の活動の全体計画」「2012年の主要任務」の3部構成。110分間の報告の間、会場は繰り返し熱烈な拍手に包まれた。
議事日程に基づき、9日半の会期中、政府活動報告の聴取と審議、刑事訴訟法改正案草案の審議、第12期全人代の代表定数と選挙に関する決定草案の審議、全人代常務委員会活動報告の聴取と審議などが行われる。
開会式では2011年の国民経済・社会発展計画の執行状況と2012年の国民経済・社会発展計画草案に関する報告、2011年の中央・地方予算執行状況と2012年の中央・地方予算草案に関する報告が審査・承認のため配布された。
香港特別行政区の曽蔭権行政長官、澳門(マカオ)特別行政区の崔世安行政長官も列席し、議長団席に着座した。第11期全国政協第5回会議に出席する政協委員も列席。各国外交官も傍聴した。
■中国の発展は依然重要な戦略的チャンス期にある
温総理は政府活動報告で次のように述べた。
中国の発展は依然重要な戦略的チャンス期にある。われわれは決意を固め、有利な環境とプラス要素の運用に長じ、引き続き重要な戦略的チャンス期をしっかりと捉え、うまく用い、安定した比較的速い経済成長を促し、わが国の総合国力と国際的影響力を強化し続けなければならない。
安定した比較的速い経済成長を比較的長期間継続するために有利な条件が少なからずある。工業化、都市化、農業近代化は急速に進行し、消費構造と産業構造の高度化には巨大な潜在的需要が眠っている。30年余りの改革開放を経て、わが国の発展は良好な物的基盤と体制上の環境を確立し、マクロコントロールのノウハウを蓄積し続け、企業は競争力とリスク対処能力を著しく高めている。東部地域は革新的発展能力を強化し、中・西部地域と東北の旧工業地帯は発展の潜在力を秩序良く解き放たれている。経済成長は従来からの優勢を依然保ち、労働力は豊富で質も高まっている。財政収支状況は良好で、金融システムは穏健に運行し、社会資金には割合余裕がある。世界の経済・政治構造には現在深い変化が生じており、時代の潮流は依然として平和、発展、協力であり、全体的に見てわが国の平和的発展に有利だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年3月6日
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