現在開催中の重慶市「両会」で重慶市帰国華僑連合会はネット用語氾濫の害を列挙し、中国語の規範を損なうとして、青少年のネット用語への指導・規範化を強化し、中国語の規範への一層の「侵蝕」を食い止めるよう提言した。中国新聞社が伝えた。
最近の小中学生の作文には奇怪なネット用語を使ったものが多い。提言で取り上げられた重慶市の学校を対象にした無作為調査では、ネット上のチャットでネット用語を使用する生徒は92%、日常の学習や生活でもネット用語を使用する生徒は84%に上った。また、ネット用語を使わなければ友人とコミュニケーションができないとする生徒が76%、日記を書く際にネット用語を多用し、作文を書く際もたまに使うという生徒が53%に上った。ネット用語を使うのが当たり前になり、すでに通常の言葉と区別がつかなっている生徒もいる。
国語教師によると、ネット用語の影響は小中学生の作文に最も大きく現われ、表現の乱れ、文法上の誤り、多義表現、ちぐはぐな表現、誤字などが頻繁に見られる。記者が「小中学生のネット用語」で検索すると、270万件もヒットした。保護者たちからも、子どもが普段からネット用語を多用するのでコミュニケーションに支障が生じているとの声が次々に寄せられている。
調査結果はネット用語の氾濫はすでに小中学生に悪影響をもたらしていると指摘し、その原因を効果的な規制や正しい指導の欠如に求めている。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年1月12日
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