本誌記者 金多優
先ごろ、第11期全国人民代表大会第4回会議に出席した人力資源・社会保障部(人社部)の尹蔚民部長は記者に、中国沿海部の省で起きた「工場労働者採用難」問題は中国の雇用構造の矛盾が反映したものだが、全体的な情勢から見て中国の雇用市場は依然として買い手市場だ、との見方を示した。
尹部長の考えでは、工場の労働者不足は中国経済の発展、企業が必要とする労働者数の増加と関係があり、また中西部地域経済の急速な発展や多くの農民工が近場で就職先を探すようになったこととも関係があるという。
「旧正月以降、大量の農民工が続々と勤め先に戻ってきており、それに伴って東南部沿海地域の工場労働者不足は明らかに緩和されてきている」と尹部長は語る。
尹部長はまた、人社部の次なる作業重点は社会保障、子女入学、戸籍制度改革などの面から着手して新世代農民工の都市定着化問題を解決することだ、と説明した。
「北京週報日本語版」2011年3月9日
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