第11期全国政協・第4回会議が3日午後に人民大会堂で開幕した。今後10日間にわたり、各党派・団体、各族・各界の全国政協委員が第12次五カ年計画綱要案や関連報告、国の経済と民生に関わる重大な問題をめぐり的確に職責を果たし、積極的に提言を行う。胡錦濤、呉邦国、温家宝、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康の各氏ら中国共産党と中国政府の指導者がひな壇に並び、開会を祝福した。

会議には出席すべき委員2260人中、法定人数を満たす2182人が出席。議事日程を採択した後、賈慶林主席が第11期全国政協常務委員会を代表して活動報告を行った。

賈主席は「2010年はわが国の発展において非凡な1年だった。過去1年間、人民政協は団結と民生という2大テーマを把握し、関係の調整、力の結集、政策提言、大局への貢献という重要な役割を発揮した。人民政協は各種のリスクや試練に対処し、経済・社会のより良く、より速い発展を促し、第12次五カ年計画を科学的に策定し、両岸関係の平和的発展を促し、わが国の対外友好関係を拡大するうえで重要な貢献を果たし、人民政協事業の発展に新たな1章を書き記した」と述べた。

賈主席は過去1年間の人民政協の活動を▽中国の特色ある社会主義政治発展路線の堅持をめぐり、思想・理論建設を強化▽第12次五カ年計画の策定と安定した比較的速い経済成長の維持をめぐり、政治議論を踏み込んで推進▽民生の保障と改善をめぐり、党と政府による難題解決を積極的に支援▽民族団結と宗教和睦の促進をめぐり、民族宗教政策を貫徹▽中華民族の偉大な復興に向けた心身の結集をめぐり、団結・親睦工作を適切に強化▽わが国の発展に良好な外部環境の構築をめぐり、対外交流・協力を積極的に実施▽人民政協活動の合理化をめぐり、日常活動の革新を力強く推進----の7つの面から総括した。

賈主席は「2011年は中国共産党創設90周年にあたり、第12次五カ年計画期のスタートの年でもある。人民政協は党と国家の中心的取り組みをしっかりと押さえ、科学的発展の推進と経済成長パターンの転換の加速を役割の履行における最重要任務とし、社会の調和と安定の促進を道義的責任とし、活動の合理化を自己建設の目標とし、一致協力して政治協商を行い、民主監督を積極的かつ穏当に推進し、参政と政治議論を着実かつ効果的に行い、第12次五カ年計画期の良好なスタートの実現および小康社会（ややゆとりのある社会）の全面的建設の新たな勝利のために積極的に貢献していかなければならない」と強調した。

続いて王志珍副主席が第11期全国政協常務委員会を代表して、第11期全国政協・第3回会議以来の提言活動状況について報告した。

会議には中共中央と国務院の関係当局の責任者が列席。各国の駐中国大使も傍聴した。（編集NA）

「人民網日本語版」2011年3月4日