――「十二・五」期間における中国の発展の特徴は?
「十二・五」期間においても、中国はまだ社会主義初級段階にあり、ますます高まる人々の物質文化へのニーズと立ち遅れた生産力との間の矛盾が、依然として社会の主要な矛盾となる。しかしこれには一連の段階的特徴が見られる。
海南省陵水リー族自治県は政府が重点的に援助する少数民族の貧困県である。写真は陵水県清水湾にある観光施設開発プロジェクト (張傑撮影)
1、中所得レベル段階に入る。発展レベルで言えば、中国は低中所得国から中所得国の仲間入りを果たす。購買力平価で判断すると、中国の一人当たり平均GDPは世界の平均的レベルを超え、全体的に西欧諸国の1960年代末と1970年代初期のレベルに達すると見られる。
2、高人間開発レベル段階に入る。人間開発指標(HDI)は総合指標で、経済、健康、教育の三つの側面が含まれる。2008年、中国のHDIは0.781で、177カ国中81位だったが、2015年には0.84前後に達すると見られ、世界で70位以内に入ると見られている。
3、富裕型「小康社会」(ややゆとりのある社会)に入る。農村では、2015年にエンゲル係数が2008年の43.7%から37%前後に下がり、「小康」型から富裕型へと転換する。都市部では、エンゲル係数は2008年の37.9%から31%に下がり、富裕型からより富裕型の社会へと転換する。
4、少子化社会、老齢化社会へと入る。中国は比較的低所得レベルという条件下ですでに「少子化」と「老齢化」社会になり、人口が増えなくなるという重大な試練を迎えている。2015年には中国の労動年齢人口がピークに達し、10億人近くになる。65歳以上の老齢人口は1億3000万増え、総人口の9.4%を占めるだろう。
「北京週報日本語版」2010年9月30日 |