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本誌記者の特別報道  
世界に向けて中国を説明する――対外出版の任は重く道は遠い

本誌記者 王文捷

本誌ネット版の取材を受ける全国政協委員、中国国際出版集団副総裁の黄友義氏。(本誌記者 石剛撮影)

「中国の経済力と世界への影響力が強まるにつれ、外国が新たに中国に対して強い興味を抱いていることで、中国を紹介する非常によい機会が私たちにもたらされた」。2010年3月12日、全国政協委員で中国国際出版集団副総裁の黄友義氏は、本誌ネット版の取材を受けた際、新たな情勢下の中国の対外出版はより多くのチャンスを迎えると同時に、より重要な「世界に向かって中国を説明する」責任と使命を担った、との意を表した。

「現在、中国の対外出版業が最も考えなければいけない問題は、私たちが伝えたいことは外国の読者が知りたいと思っていることなのか?この二つの間の接点を私たちがはっきりと分かり、しかも正確に見つけることができるのか?ということだ」。黄友義副総裁は言う。「私の感覚では、対外出版の品質を高める上で最も重要なのは、外国人が好むようなスタイルで、彼らにとって必要でかつ私たちも紹介したい情報を提供するということだ」。

黄副総裁は、一冊の本を作る時には企画段階から外国人が参画するべきだと言う。編集から出版まで、表紙の色や字体等といった設計の段階も含めて、外国の専門家が加わることで出版物をより外国の読者のニーズに沿ったものにすることができる。「中国と外国との文化の差異による表現方法の違いは現在出版業務において軽視できない問題になっており、外国人が聴いて理解できる言葉で中国を紹介することは非常に奥の深い問題だ」。

黄友義副総裁は言語の問題にも触れた。「『北京週報』や『チャイナ・デイリー』など国内の一部媒体はすでに外国語で直接記事を執筆し始めており、外国人が慣れ親しんだ表現方法をうまく採り入れているが、それでもまだ多くの文章が中国語を外国語に翻訳したものだ。翻訳のレベルが高ければまだいいが、翻訳レベルが低かった場合、対外コミュニケーションの効果は差し引かれてしまう」。

記者が現在のニュース出版体制改革の海外出版・発行への影響について質問した際、黄友義副総裁は、理論的には対外出版・発行を促進するチャンスであり、これをうまく掴むことができるかがカギだ、と述べた。「現在、海外出版・発行事業に参入する出版事業者がますます増え、各出版グループが自社の海外出版戦略を策定している。これはよい現象だ。以前は対外出版に従事する事業者は少なかったが、現在では各地に大型の出版・発行会社が設立されている。しかし経済的な実力がつき、資源もより豊富になったとは言え、本当に優秀な対外出版物は依然として少ない。これは深く考えるに値する問題だ」。

どのようにして西洋に中国の優秀な文学作品を紹介するかに話が及ぶと、黄友義副総裁は、中国国際出版集団はすでに多くの中国古典作品を海外に紹介している、と述べた。「1980年代から、私たちは王蒙や馮驥才など現代・当代作家の作品の翻訳に着手し、「熊猫叢書」シリーズなどを通じて、複数の言語で外国の読者に紹介している」。

「現在私たちは『二十一世紀中国文学』シリーズ叢書という大型プロジェクトを進行中で、まず英語で出版し、将来的にはその他の言語での出版もある」と黄副総裁は明かした。「現在このシリーズはすでに八冊が刊行され、テーマごとに制作を行っている。中国国際出版集団のもう一つの重要な計画は中国文化翻訳研究院の設立で、その目的は国内外の中国文化紹介に熱心な学者や翻訳家たちをうまく組織化することで、より系統的に、分類やタイプごとに中国文化を外国の読者に紹介することだ」。

黄副総裁は、海外戦略計画も中国国際出版集団の将来的発展戦略における重要な内容だと語った。書籍出版だけでも、同グループには現在海外に四社の独資・合弁出版社があり、現地の読者のニーズに基づいて出版テーマの選定を行っている。

「版権譲渡も対外出版拡大の有効なルートだ」と黄友義副総裁は言う。「毎年私たちは数百の書籍版権を海外に売却している。この部分については、国内の一般状況とは若干異なり、私たちは一冊の本が中国語で書かれてからその外国語の版権を直接売るのではなく、通常はまず英語版を出し、英語をオリジナル版としてその他の国の出版社に売っている。こうすることのメリットは、外国の出版業者は中国語が出来ないが英語は読めるので、彼らが版権購入をする際に選びやすいことだ。昨年、中国国際出版集団はこの面で飛躍的な成果を収め、西洋の出版大国や従来のアジア諸国以外にも、トルコなどこれまで中国の書籍が進出していなかった国の市場にも参入した」。 調べたところでは、中国国際出版集団は国内の各大手出版グループのうち版権譲渡がこれまでで最も多かった。

黄友義副総裁は次のように考えている。近年、外国人が中国を見つめ評価する角度は若干変わってきたが、全体的に見てみると、政治、経済、文化、教育、人々の生活等の各方面において依然として多くの誤解と偏見が見受けられる。したがって、「世界に向けて中国を説明する」上で、依然として対外出版業の任は重く道は遠い。

「北京週報日本語版」2010年3月15日

 

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