第11期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が14日午前9時、人民大会堂で閉幕した。中国国務院の温家宝総理はその後、人民大会堂のゴールデンホールで、「両大会」の取材を行った内外記者の質問に答えた。
新華社:国際通貨基金(IMF)は今年と来年の2年間の世界経済と中国経済に対して、比較的、楽観的な見方をしているが、多くの経済学者は、世界経済と中国経済はともに二番底の危険を抱え、このリスクは免れることができないと考えている。温総理は政府活動報告の中で、「きわめて複雑」と言う言葉で今年に私たちが直面する情勢を表現したが、世論のこうした心配に対してどう考えているか。また中国経済は二番底の出現をいかに避けるのか。経済の情勢は「きわめて複雑」という「複雑」はどこなのか。
温家宝総理:経済情勢が複雑というのは、不確定な要素が多いということだ。世界経済は全体的に回復傾向が見られるが、私は主な矛盾と問題は完全になくなったわけではないと考えている。
一部の主要な経済体の失業率はまだ高く、一部の国では政府債務の危機が表面に表れている。金融と財政にはリスクが存在し、大口商品と主要通貨の為替レートは不安定で、インフレの予期により一部の国は政策の選択が困難になっている。こうした要素により経済回復は反復し、ひいては二番底が出現する可能性がある。
英「フィナンシャル・タイムズ」:中国の通貨政策についての質問。現在の中国経済の発展速度は速く、中国経済は安定した回復を実現すると同時に、中国のインフレ率も上昇し、温総理が政府活動報告で述べたインフレ率3%維持の目標にも近づいた。外部が中国にどのような圧力をかけても、中国の貨幣政策をどのように論じても、人民元の上昇は中国の利益と合致しているではないでしょうか。
温総理:一国の為替レートはその国の経済によって決まり、為替レートの変動も経済の総合的な状況によって決まる。私が自由貿易を出張するのは、自由貿易は経済が流れる水のように流れ、人々に調和と平和をもたすためだ。
私たちは各国が互いに非難したり、強制的に一国の為替レートを引き上げることに反対する。それは人民元の為替レートの改革に不利だからである。
貿易問題では協議を主張している。平等な協議を通じて、ウィン・ウィンあるいは共に利益を得る道を探すことができる。
人民元は引き続き市場ニーズを基礎に、管理された変動為替相場を実施する。私たちはさらに人民元為替レートの形成メカニズムの改革を推し進め、人民元為替レートが合理的でバランスのとれた水準で基本的な安定を保つようにする。
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