第11期全国政協第3回会議は10日午前、第4回全体会議を人民大会堂で開催した。上海万博の成功に向けた措置、政府機能の転換、学習型参政党の建設などについて、政協委員16人が大会発言を行った。会議には賈慶林・全国政協主席(中共中央政治局常務委員)も出席した。
孫家正委員は発言で「改革開放以来、中国は都市化が大いに加速し、都市の発展において大きな成果を上げた。だが、問題や潜在的なリスクも少なくない。中国は万博を通して、世界各国の都市化の過程における経験や教訓を幅広く参考にし、中国の特色ある都市化発展路線をより良く探求すべきだ」と指摘した。
張聖坤委員は中国民主同盟を代表した発言で「成長パターン転換の鍵は政府機能の転換にある。政府と企業の分離、政府と資本の分離、政府と事業単位の分離、政府と市場仲介機関の分離を加速し、政府が管理すべきでない事項を移譲し、政府が管理すべき事項を的確に管理し、重点を際立たせ、公共サービス機能の整備を強化しなければならない」と指摘した。
葉小文委員は発言で「中国共産党の指導する多党協力と政治協商の制度を堅持・改善し、執政党の党学校だけなく、参政党の合同党学校もしっかりと運営しなければならない。民主党派は学習を強化し、『学習型参政党』の建設に努めなければならない。中央社会主義学院の建設と発展には各方面からの重視や支持が必要だ」と述べた。
張化本委員は蔡耀軍委員との共同発言で「政府情報の公開が、政府活動の透明性を高め、長期的効果のある汚職防止制度を構築する上で、差し迫って求められている」と指摘。統一された「情報公開法」を制定し、情報公開を幹部の業績審査に組み込むとともに、整った政府行政情報公開監督システムを構築して、政府情報に対する民衆の知る権利を保障することを提言した。
金晏山委員は発言で「農村幹部は党と政府の農村活動の礎石。村レベルの幹部の給与水準を引き上げ、農村幹部育成の取組みを強化し、貧困地区村の幹部が才能を発揮できる条件を整え、場を与えるべきだ」と述べた。
朱奕竜委員は発言で「少数民族地区の安定・調和・発展への貢献を、当然、華僑関連工作の重要な内容や各級華僑連合会の道義的責任とすべきだ」と指摘。少数民族地区の対外開放を拡大し、華僑関連工作との連動協力体制を構築し、華僑工作の独自の強みを発揮して、西部民族地区の団結と安定を守ることを提言した。
「人民網日本語版」2010年3月11日
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