「人民が政府を批判し、監督できる環境をつくると同時に、報道世論の監督的役割を十分に発揮し、白日の下で権力を運用する」----。温家宝総理は政府活動報告で、人民の満足するサービス型政府の建設に努め、人民の生活をより幸福で尊厳のあるものにし、社会をより公正で調和あるものにすると表明した。これらの発言は、代表・委員や社会各界に強烈な共鳴を呼んだ。
白日の下での権力の運用は、政府の果たすべき責任だ。政府は人民の委託を受けて国家を管理しているのであり、政府官僚はみな人民の公僕だ。政府による計画の制定、予算の決定、政策の推進、管理の実施、これは中央の規定に基づく官僚の個人経済・資産情況の報告を含め、いずれも公開された、透明なものであるべきだ。権力を白日の下に晒して初めて、盲目的な政策決定による重大な過ちを回避し、「裏ルール」による不公正や腐敗を抑制することが可能になる。
白日の下での権力の運用は、人民大衆の要求だ。人民は国家の主人であり、民主政治、法治国家、調和社会を待望し、より幸福でより尊厳のある人生を過ごすことを望んでいる。権力を利用して私利を貪る、公事にかこつけて私腹を肥やす、派手を好み無駄遣いをする、仕返しをする、汚職し堕落する等の行為が、人民の権利を侵害し、党と政府のイメージを破壊している。公開と透明は、権力を制御し、反腐敗・清廉を提唱するための必要条件だ。
白日の下での権力の運用とは、人民からの批判や監督を自覚的に受け入れるということだ。現代社会では、制度は不断に整備され、理念は時代に合わせて進歩し、政務は日増しにオープンになっている。人民代表大会代表や政協委員による監督、報道メディアの世論による監督、インターネット上の民意による監督??。人民は様々な方法やルートで権力の運用を監督している。監督の目があれば、権力は規則を守るようになる。監督の目がどこにでもあれば、権力はより良く人民に奉仕するようになる。
白日の下での権力の運用は、民意に対する政府の誠意ある対応だ。今年の両会では、中央の指導者が全人代代表や全国政協委員と一緒になって政府活動報告を審議し、各方面の意見を聴取したが、これは民意の集中的な体現であり、民意の集中的なフィード・バックでもある。人民は白日の下での権力の運用に関する政府の厳粛な約束を耳にした。人民は、各制度の不断の改善・整備によって、各地方・各分野・各時期で権力が真に光り輝く白日の下で運用されるようになることを、なおさらに待望している。
「人民網日本語版」2010年3月10日
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