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記者会見  
上海万博のさまざまな魅力、全国政協が記者会見

 

第11期全国政協第3回会議は8日に記者会見を開き、万鋼副主席、万季飛委員、張海迪委員、周漢民委員、趙進軍委員、李瑞英委員が出席して、2010年中国上海万国博覧会(上海万博)に関する記者の質問に答えた。

上海万博はこれまでに192カ国と約50の国際機関の参加が決定したほか、国内・海外企業約50社による企業館18館があり、約50都市が「ベストシティ実践区」に出展することが決まっている。現在、出展準備、インターネット上の活動、ボランティア関連サービス、会場の運営準備、上海市政府の関連インフラプロジェクトといった各種の準備作業が順調に進行中だ。

▽科学技術の万博

万博執行委員会の執行主任を務める万委員は「万博は実力や革新力、創造性が試される場面であり、出展各国はそれぞれ最先端の科学技術成果をひっさげて展示に臨むので、中国にとっては他国に学ぶ絶好の機会でもある」と話す。

科学技術部部長の万副主席によると、上海万博ではさまざまな科学技術が応用される予定で、新エネルギーの利用という点では、5.8平方キロメートルの会場全体が現時点で世界最大規模の太陽光応用プロジェクトになる。高効率の照明という点では、照明設備の80%以上でLED(発光ダイオード)照明が採用される。水の利用や安全性といった点では、メーンストリートとメーン会場である「一軸四館」の雨水は100%回収・再利用される。また電気通信網・テレビ放送網・インターネットを融合させる「三網融合」という点では、市が率先して50万世帯のネットワーク化を実現しており、万博会場でも世界初の第3世代移動通信規格(3G)の次世代規格「TD-LTE」の通信ネットワークが構築される予定だ。

▽文化の万博

文化は上海万博の見所の一つだ。万委員によると、開催期間中、会場ではさまざまな文化プログラムや一連のフォーラム活動が行われ、国内各地の風土や多様な文化を紹介する予定だ。これまでに約200の国・国際機関・都市から1千を超えるプログラムの参加申し込みがあり、上演回数は計2万回を超えるという。

万博開幕式にも注目が集まる。万委員によると、開幕式の舞台は黄浦江で、両岸を背景として花火、ライトアップ、音響電気効果などが行われ、数十万人の観客を集めるとみられる。万委員は「この開幕式は必ずや人々を感激させ、奮い立たせるものとなる。また人々に荘重さ、情熱、慎ましさを感じさせるものになると確信する」と話す。

▽スムースな万博

万博開催期間中、一日の入場者数はのべ40万人に達すると予測される。万博執行委員会副主任の周委員によると、開催期間には地下鉄13駅から会場へのアクセスが可能で、黄浦江両岸のフェリーふ頭4カ所からは直接会場にたどり着ける。会場の周囲500メートルから1.5キロメートルのエリアは自家用車の乗り入れが禁止され、政府が提供する専用タクシーがエリア内を往復する。

▽温かい万博

上海万博では、万博創設以来158年の歴史で初の試みとなる障害者をテーマにしたパビリオン「生命陽光館」が設置される。中国残疾人連合会の主席を務める張委員は「このことから、私たちの国家の生命に対する尊重や障害者の事業に対する重視・関心が十分にうかがえる。生命陽光館は一パビリオンにとどまらず、世界に開かれた窓口でもあり、障害者のみなさんがここで陽光の輝きを感じることができるものになる」と話す。

また張委員によると、障害者をテーマとするパビリオンには高いレベルの科学技術が採用されており、「身体に重い障害があったとしても、ここに来れば非常に美しい未来の生活を目にすることができる」と話す。

▽勤倹な万博

万委員によると、万博会場を計画する段階で、会場の閉会後の利用の問題が検討された。万委員は「万博の計画段階で、閉会後に古い建築物や一時的な建築物を撤去し、その後に統一的な計画に基づいて、都市の二次開発や二次利用を行う必要があるということが検討された。またパビリオンの利用問題も検討され、中国館は観光スポットとして継続的に観光客を呼び込めるとされ、永久保存が決まった。演芸センターや万博センターなどの一連の建築物は開放されることになる」と話す。

万委員は、万博関係者は清廉で勤倹な姿勢で万博に臨み、生活や仕事の上で素朴で勤倹な態度を保たなくてはならないと話す。

▽万博の中国

中国は主催国であり、中国館の展示内容がどのようなものになるかが、最も注目を集めている。万委員によると、中国館は3つのブースに分かれ、都市発展プロセスにおける中国の英知を展示するものとなる。第一ブースは中国の都市化プロセスを紹介する中心エリア「東方の足跡核心展示区」で、来場者はまずエレベーターで49メートル上昇し、エレベーターを降りると代表的な展示物の「清明上河図」が目に飛び込んでくる。第二ブースは41メートルの高さにある「探求の旅体験区」で、来場者はレールを走るカートに乗り、紙森林、石橋、築山、園林といった中国建築の特色を備えた展示エリアをめぐる。第三ブースは33メートルの高さにある「低炭素・行動・機能展示区」で、節度をもって資源を採取・利用する中国・東方の知恵が、現代型都市の省エネ・汚染物資排出削減という難問を解決する様子を反映する内容となっている。

「人民網日本語版」2010年3月9日

 

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