第11期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の記者会見が7日午前、人民大会堂で行われた。楊潔チ外交部長が中国の外交政策および対外関係について、国内外の記者からの質問に答えた。
韓国「東亜日報」記者: 今年、G20サミットが韓国で開かれますが、韓中両国はどのような面で協力を強めるべきだとお考えでしょうか。また、今回のサミットに対する中国側の期待をお聞かせ願えればと思います。
楊外交部長:国際金融危機への対応で、G20体制は重要な役割を果たしました。さらに、昨年のピッツバーグ会議で、G20は世界の経済協力の場となりました。これは世界経済の改革における重要な進展です。
隣国である韓国が年末あたりにG20サミットを行うということで、大変喜ばしく思います。それに先立ち、カナダでもG20サミットが開かれます。各国の協力により、この2つのサミットがいずれも成功することを願っています。国際社会が最も関心を寄せている問題として、次の4つが挙げられると考えます。まずは、国際金融機関の改革目標を予定通り実現することです。次に、世界経済の回復と発展を促すことです。とりわけ、発展のアンバランスを是正することが必要です。3つ目に、マクロ政策の調整を引き続き強化するとともに、「出口戦略」を議論することです。最後に、各種の保護貿易主義に反対し、ドーハラウンド交渉で包括的かつバランスの取れた協定を妥結することです。
「人民網日本語版」2010年3月8日
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