
全国政協委員、北京師範大学教育学院就学前教育学部主任の劉焱氏(撮影:石剛)
北京師範大学教育学院就学前教育学部主任の劉焱委員も似たような意見だ。劉焱氏は「二足の草鞋」現象は一般教員にとって極めて不公平だと考えている。「学術研究を放棄して大学行政管理に転じる人を許容することはできるが、そうした以上は大学行政管理に専念するべきで、研究テーマを争ったり教授の評価をしたりするべきではない。」
実際のところ、「脱大学行政管理化」の呼びかけはもう新しい話題ではなくなっている。南京大学の董健教授は2008年に、「学長の行政管理化」現象を公開の場で攻撃したことがある。董健教授は、現在多くの大学の学長がすでに行政管理化して、教育者ではなくなり、官僚と企業との結託、「権銭交易」(金銭による権力取引)等の腐敗現象も存在すると指摘している。
今年初め、温家宝総理は各界の『政府活動報告(意見募集稿) 』に対する意見を聴取する座談会で、「一部の大学は功利化し、あらゆることが金銭とリンクしている。これは大変重大な問題だ」との意を示した。2月27日、温家宝総理はネットユーザーとオンラインで交流した際にも、教育の行政管理化傾向を変える必要があり、大学には行政等級を設けないことが望ましい、との意を明確にした。
2010年2月28日、『国家中長期教育改革と発展計画綱要』の公開意見募集記者会見の席上で、新しく就任した袁貴仁教育部長は将来の教育「脱行政管理化」の構想を打ち出した。袁貴仁教育部長は、高等教育の行政管理化には、主に政府の学校に対する管理の行政管理化傾向と、学校内部管理の行政管理化傾向の二つがある、と指摘した。
袁貴仁教育部長は次のように述べている。「『計画綱要』には次のような一文がある。学校の特徴に適した管理制度とそれに附帯する政策の確立を探求し、実際に存在する行政等級と行政管理化モデルを次第になくしていく――これがわれわれの今後の活動目標になると思う」。
「北京週報日本語版」2010年3月5日
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