炭酸カルシウムを主要な原料とする低炭素の「石の紙」を用いたメモ用紙や文書保管袋などが、開会中の全国人民政治協商会議と全国人民代表大会(以下、「両会」と略)に登場した。
「これは政府が率先して省エネ・排出削減に取り組み、手本を示すということだ」と全国政協委員の濮存昕氏は言う。
統計によると、年産量540万トンの「石の紙」の量産によって、毎年864万立方メートルの材木が節約でき、1016平方キロの森林伐採が減少でき、10億8000万立方メートルの水資源が節約でき、6億5000万トンの廃水排出が削減され、18億9000万キロワットアワーの電力が節約できることになる。
全国政協委員で、重慶市科学技術研究院院長の潘復生氏は配られた「エコバッグ」が非常に気に入っている。環境にやさしい布素材で作られたバッグには、子供や緑地、太陽が描かれており、「子供の未来のために白色汚染(ビニール袋や発泡スチロール容器などによる環境汚染)を拒絶」の言葉が目立っている。「低炭素」のコンセプトは「両会」のいたるところで広がっている。
「両会」の事務員が見せてくれた「石の紙」
初めて「両会」に登場した「エコバッグ」
資源を節約し、汚染を減少するため、「両会」の代表たちの泊まるホテルには、洗面用具などが用意され、会議終了まで取り換えないとの注意書きが置かれている
代表たちに提供された使い切りタイプではない洗面用具
代表たちに提供された使い切りタイプではない洗面用具
「北京週報日本語版」2010年3月5日 |