李肇星報道官
第11期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が4日午前、人民大会堂で行われた。李肇星報道官は記者の質問に答え、今年の中国国防予算が全国財政支出に占める割合は6.3%となり、ここ数年間と比較すると、国防費の増加幅はやや減少したことを明らかにした。李報道官のコメントは以下の通り。
中国政府は一貫して国防費抑制に重きを置いており、国防建設と経済建設のバランスの取れた発展という方針に従って、合理的に国防費を振り分けてきた。国務院が審査した予算報告によると、2010年、中国の国防予算は5321億1500万元で、前年の予算実行額よりも371億1600万元増加した。増加率は7.5%だった。うち、中央本級の国防支出は5185億7700万元で、前年よりも360億7600万元増加、増加率は7.5%だった。国防予算が同年の全国財政支出予算に占める割合は6.3%で、ここ数年と比較すると、国防費の増加幅は減少した。
今年増加した国防費は主に、中国の特色ある軍事変革推進に使われる。軍隊が様々な脅威に対応し、多様化する軍事任務を果たすための能力を高め、軍隊の各改革に向けたニーズを保障していく。全国政治協商委員会の趙啓正報道官もおっしゃったが、費用の一部は兵士らの生活改善に使われる。人々の生活が改善したのに合わせて、兵士たちの生活も改善しなければならないとする、彼の言葉には私も賛成する。ただし、先ほど述べた数字は、全人代会議の審査で認可された後に初めて有効となることを、ここで改めて強調しておく。
中国は平和的発展の道を堅持し、防御的な国防政策を実施していく。中国は、こんなにも多くの人と、こんなにも大きな土地面積、こんなにも長い海岸線を抱えている。中国の国防費は相対的には少ないと言える。近年、中国の国防支出がGDPに占める割合はわずか1.4%前後だった。ちなみに米国は4%以上、英国、フランスも2%以上となっている。
中国政府は予算法と国防法に照らし、軍事費の透明度をたえず高めている。毎年の国防予算は全て国家予算草案に組み込まれ、全人代で審査・認可された後、規定されたプロセスにしたがって、各級・各部門に下達され、実行される上に、国と軍隊の会計監査部門が監督を行っている。
「人民網日本語版」2010年3月4日
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