第11期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が4日午前、人民大会堂3階の金色大庁で行われた。会議の議事日程や全人代の業務に関連する問題について、李肇星報道官が国内外の記者からの質問に答えた。
フランス「Lepoint」誌記者:現在、中国と西側諸国との間で、誤解が深まっているようです。主な問題は、いわゆる3つの「T」に関わる問題、つまり貿易問題、台湾問題、チベット問題です。これら3つの分野以外にも誤解が存在しているようです。このような現象は、中国、西側諸国、世界全体の未来にとっても、憂慮すべき問題です。中国は、上海で行われる万博をきっかけにして、新たな意思疎通を行っていく考えでしょうか?意思疎通の目的は何でしょうか?
李肇星報道官:長い文化的伝統を持つ国・フランスの記者から、このような重要な問題を提起していただき、大変感謝いたします。
中国も長い文化の歴史を持つ国です。いつのことかは、覚えていませんが、とてもとても大昔に、「天が落ちてくるのではないか」と心配して、夜も眠れず食事もとれず、いろいろと気をもんでいた人がいました。このことは中国の成語「杞人憂天(いらぬ心配、杞憂)」の語源となっています。
私の個人的な意見としては、あなたのおっしゃる3つの「T」の問題は心配するに値しないし、心配する理由も無いと思います。私たちがやらなければならないのは、「国連憲章」の原則に従って、主権国家間で尊重し合い、互いに内政に干渉しないということです。世界貿易機関(WTO)の規則に従い、貿易面で公平、合理性、平等、相互利益を堅持することです。ですから、これらの問題は解決に難くなく、心配するに値しません。
「人民網日本語版」2010年3月4日
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