今年の両会には、金融界から70人以上の代表・委員が出席する。このほか150社以上の上場企業からも代表・委員が出席する。市場の第一線に身を置く彼らは、金融市場に関する提言を数多く行うと見られる。「中国証券報」が伝えた。
金融界の代表・委員で最も多いのが、銀行やその監督機関の関係者で40人以上。中国人民銀行(中央銀行)や銀行業監督管理委員会の他に、全国各地の銀行からも代表・委員が出席する。
これまでの両会では証券界の代表・委員もメディアに注目されてきた。今年も人民代表大会の代表、全国政協の委員として各7人が両会に出席する。監督・管理の第一線の各級公務員や取引所関係者のほか、市場の第一線である証券会社とファンド会社からも計2人が政協委員として出席する。
保険業界からも10数人の代表・委員が出席する。監督・管理機構や各保険機構の関係者だ。
このほか、A株上場企業の会長や社長約120人、A株上場企業の支配株主会社30社余りの責任者が代表・委員として出席する。A株上場企業の約10分の1にあたる150社余りが関係するわけだ。全人代の代表には、A株上場企業の責任者が約100人含まれる。全国政協の委員には約20人が含まれ、経済、商工業連合会などの部門に集中している。
金融界や上場企業から多数の代表・委員が両会に出席することについて、アナリストは「国民経済を支える上で金融市場の果たす役割が次第に大きくなってきたことを意味している」と指摘する。
「人民網日本語版」2010年3月2日
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