温家宝総理(中共中央政治局常務委員)は2月27日午後3時に中国政府網と新華網の共同取材を受け、一般のインターネット利用者とオンラインで交流した。
ネット利用者「昨年最も人々の心を揺るがせた問題の1つが不動産価格です。中央政府は一連の急騰抑制策を講じましたが、不動産価格は依然、過熱気味に上昇しています。不動産価格高騰の問題は年内に緩和されると思われますか?中国の不動産市場は一体どうやってコントロールすべきなのでしょう?」
温総理「大衆の心情を私はよく理解しています。いわゆる『ウサギ小屋』の気分もわかっています。私自身、小学生の頃から実家を出るまで、わずか9平方メートルの家に一家5人で住んでいたからです。もちろん、時代が違うのですから、私たちは現在の条件に沿って大衆の住宅を改善すべきです。実際のところ、改革開放以来30年間について言うなら、都市部・農村部共に住宅は相当改善され、1人当たり住宅面積は都市部でおおよそ6倍、農村部で4倍になっています。しかしわが国は人口が多いわりに土地面積が少ないため、住宅は人々の生活における難しい問題となっています。金融危機対策以降、不動産市場は大きく発展しました。しかしそれと同時に、一部の都市では不動産価格が急騰し、人々は不満を抱いています。このため中央政府は2回に分けて4つの措置と11の措置を講じました。これらは(1)社会保障的住宅を増やす。低家賃や普通の賃貸住宅の建設を加速する(2)自己居住用住宅や改善性住宅の購入を奨励、支持する(3)住宅投機・投資を抑制するため、主に経済的・法的手段を講じる(4)市場をしっかりと管理する----にまとめられます。政府には不動産市場をしっかりと管理する責任があります。つまり、土地を囲い込んで使用しない、投機目的の買い占め、不動産価格のつり上げといった、違法・違規行為を法に依って処罰するということです。私は現政権の任期内にこの面をしっかりと管理し、不動産市場を健全に発展させ、不動産価格を合理的な水準に保つ決意です」
「人民網日本語版」2010年3月1日
|