法制日報、法制網、中国平安網、法制日報手機報（モバイル版）がこのほど、両会（全国人民代表大会と全国政治協商会議）においてネットユーザーが注目する問題を調査したところ、1位は「反腐敗・清廉潔白の提唱」だった。法制日報が伝えた。

人民網で行われた同じテーマの調査では、「反腐敗・清廉潔白の提唱」は、「貧富の差」、「住宅価格の調整」、「法に基づいた建物の取り壊し・立ち退き」、「医療改革」、「年金制度」、「平等な教育」など、ネットユーザーが注目するさまざまな問題を抑えてトップに立った。2008年以降、「反腐敗」は3年連続で最も関心を集めるキーワードとなっている。

正義網の調査においても、「役人の財産申告制度を推進し、全面的にネット上で腐敗一掃闘争を展開する」という話題が最も注目を集め、7割以上の投票が集中した。

▽反腐敗は、世論と大衆の監督作用を積極的に発揮すべき

今年の元旦後の第1週目、中央紀律検査委員会と監察部は2日間連続でプレスブリーフィングを開き、09年の事件調査業務および、反腐敗・清廉潔白提唱業務に関する関連状況を明らかにした。その後、1月11日には第17期中央紀律検査委員会第5回全体会議が北京で行われ、今年の反腐敗業務計画が全面的に定められた。

ある専門家は、「中央政府が詳細な計画を定めたことは、腐敗反対に向けた党の断固たる決心を表すものだ」とし、「党によるクリーンな政治制度確立と反腐敗闘争は大きな業績を上げているものの、これからの業務も依然として複雑で重大であり、際立った問題も依然として多く、中国の反腐敗・清廉潔白提唱の道はまだ遠い」との見方を表す。

人民網の反腐敗関連の調査には、現在の時点で1万5773人が調査に参加している。それによると、現在の腐敗現象で最も際立った問題は何かとの質問に「汚職と賄賂」と答えたのは全体の50％で、7963票を集めた。また、「規則違反の祝儀、有価証券、支払証書のやり取り」と答えたのは30％で、4674票を集めた。

幹部の清廉潔白推進に向けたさまざまな措置に関して、「世論の監督・大衆の監督を発揮すべきだ」と答えたのは46％で7184票を集め、トップとなった。「経済的な処罰と組織の処理能力を高めるべきだ」との見方は38％で6011票を集めた。

▽ネットユーザーの声

私は磁県磁州鎮監上街の一般市民です。私は村支部書記とコミュニティ主任に対する管理と制約を強めるべきだと思います。また、村の集団財産の公示問題についても解決すべきだと思います。私たちの心の声を両会に届けてください。よろしくお願いします！（法制日報モバイル版・邯鄲のネットユーザー）

腐敗を根絶するためには、法制度を強めなければならない。地方役人の権力が法の力を上回っていることが、腐敗の根源だ。権力は地方役人の私有財産になってしまった。彼らは権力を利用して財産を手に入れ、党風を傷つけ、信用を失った。法の力で地方役人の腐敗を解決することが、当面の急務だ。（正義網のネットユーザー）

「人民網日本語版」2010年2月21日