今年の「両会」(全国人民代表大会、全国政治協商会議)の開催を前に、インターネットが、庶民が民情や民意を伝え、意見を出す重要なルートとなっている。
10日から13日にかけて、60万人以上のネットユーザーが新華社のウェブサイトが開いた「09年『両会』アンケート」というコラムを通じて、メッセージや投票などによって「両会」への期待を伝えた。
∇腐敗反対・廉潔提唱
「両会」のホットな話題ランキングの中では、腐敗反対・廉潔提唱がトップにあり、ネットユーザーが最も関心を寄せる問題となっている。
あるネットユーザーは「庶民がひどく憎んでいるのは腐敗だ。腐敗は国や庶民に大きな損害を与えるだけでなく、社会の公平と正義に影響を及ぼすものだ。胡錦濤主席が提起した『民衆の信用を得る』ことを達成するには、紀律検査・監察部門の役割をしっかり果たし、インターネットによる腐敗反対への監督・管理に力を入れ、懲罰と防止を同時に行い、根本から腐敗現象を取り除く必要がある」と伝えた。
∇就業促進
経済環境の影響を受け、今年の就業情勢は厳しい。2000万人もの農民出稼ぎ労働者が仕事を失い、611万人もの大学卒業生が仕事を見つけられないのが実情だ。如何にして就業範囲を拡大するかは政府が直面する試練というだけでなく、広大なるユーザーが期待を寄せる問題でもある。
∇医療改革
13億人の国民に密接に関わるプロジェクトとして、新しい医療改革案が「両会」開催の前に打ち出されそうだ。だが、これで「受診難と高額医療費」という問題を解決できるかどうかについては、多くのユーザーは慎重な態度を取っている。
∇住宅保障
住宅は庶民の幸福指数に関わる基本的な民生問題である。中央が打ち出した内需拡大の十大措置の中で、保障性住宅の建設加速が1位に置かれているが、これは保障性住宅市場への供給量が大幅に増えることを意味している。
∇教育の公平
教育は歴年の「両会」のホットな話題の一つだ。目下、何億人もの国民が期待を込めている「国家中長期教育改革と発展計画綱要」は社会に向けて意見を求めている。改革はさまざまな分野に及んでいるが、ネットユーザーが最もよく言及したのは教育の公平ということだった。
「北京週報日本語版」2009年2月16日
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