中国共産党の第17期中央委員会第3回総会が12日に北京で閉幕した。国際情勢が変化し続け、わが国の改革と発展が正念場に入った段階で招集された重要な会議であり、中央政治局の委託で胡錦涛同志が行った活動報告の聴取と討議のほか、「農村改革・発展の推進の若干の重大な問題に関する中共中央の決定」が審議・採択された。総会は第17期中央委員会第1回総会以来の中央政治局の活動を十分に肯定するとともに、党中央が全党と全国各族人民を団結させ、率いて、社会主義経済・政治・文化・社会の建設、およびエコロジー文明の建設において上げた顕著な業績を高く評価した。
過去1年に、国際情勢には新しい複雑な変化が生じ、国内でも経済・政治面および自然による困難や危険が続けざまに生じ、厳しい試練に直面したが、中国共産党は力を結集していくつかの重大事を処理し、いくつかの難事に適切に対処した。尋常ではない重大な任務を達成し、尋常ではない重大な事件に対処する中で、党の執政能力はさらに強化され、わが国の社会主義制度はさらに打ち固められ、わが国の各族人民の民族の自信と誇りは一層深まり、わが国の国際的な地位と影響力はさらに高まった。
今回の総会では新情勢下における農村改革・発展の推進に関する問題が特別議題とされた。これは農業・農村・農民事業を一貫して高く重視するという党の戦略思想の十分な現れだ。総会で採択された「決定」は、過去30年間の農村改革・発展の偉大な実践と基本的な経験を深く総括し、現在農村改革・発展が直面する矛盾と問題を踏み込んで分析し、新情勢下における農村改革・発展の推進における指導思想・目標と任務・重大原則を明示し、農村体制建設の強化、現代的農業の積極的な発展、農村公共事業の整備の加速の3方面から、新情勢下における農村改革・発展の主な任務を包括的に計画している。また、農村改革・発展における新たな情勢に適応し、各族人民、特に億万の農民のすばらしい生活への新たな期待に沿い、認識面では新たな突破口を開き、理論面では新たな発展を収め、政策面では新たな措置を講じ、強い戦略性・指導性・的確性を備えることを、当面の農村改革・発展の推進における行動綱領としている。
農村改革・発展は30年で多大な成果を上げ、総括に値する多くの良い経験を残した。農業・農村事業は新たな情勢と課題に直面し、解決を要す重大な難題が多くある。農村改革・発展は、小康社会(ややゆとりある社会)の全面的な建設や社会主義現代化の加速・推進の全局に関係し、研究を要す重大な課題が多くある。新たな歴史的起点に立つと、農村改革は依然わが国の改革における要の部分であり、農業・農村の発展は依然としてわが国の発展における戦略的基礎である。
農村改革・発展の推進は、農村の経済・社会の全面的な進歩を加速するうえでの差し迫った必要である。工業化・情報化・都市化・市場化・国際化の深いレベルでの進展を背景に、わが国の農業・農村の発展は多くの試練に直面している。農業の基盤は依然脆弱で、最も強化を必要としている。農村の発展は依然立ち後れ、最も支援を必要としている。農民の収入増加は依然困難で、最も加速を必要としている。農村改革・発展の推進においては、社会主義初級段階にあるわが国の国情と現在の発展における段階的な特徴をしっかりと把握し、農村体制・構造の革新を力強く推進し、農村の経済・社会のより良くより速い発展の促進に力強い保障を提供しなければならない。
わが国の農村には今まさに、新たな変革が生じている。わが国は全体としてすでに、工業が農業を促し、都市部が農村部を牽引する発展の段階に入っている。伝統農業の改革を加速し、中国の特色ある農業現代化の道を歩む要の時期に入っている。都市部と農村部の二元構造からの脱却を加速し、都市部と農村部の経済・社会発展が一体化した新構造を構築する重要な時期に入っている。「決定」は必ずや社会全体の力を結集させ、農村改革・発展推進の新たな高まりを興し、中国の特色ある農業現代化の広大な道を切り開き、社会主義新農村建設の斬新な局面を切り開くだろう。
「人民網日本語版」 2008年10月13日
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