第7回中国インターネット大会が23日、江蘇省南京市で開催された。中国のネット人口は今年6月までに、2億5300万人に達し、世界一となった。なかでも農村部のネット人口は日増しに増加している。昨年通年の農村部のネット人口の増加率は27.7%に達し、新規利用者の4割を占めた。「中国新聞網」が伝えた。
穀物や野菜など各種農産物の植付けや販売に関する情報を検索したり、企業誘致や資金導入・観光・農産物の需給情報を公開したりするなど、インターネットの利用価値を認識する農民がますます増えている。中国工業情報化部が展開する「村々通電話」(全ての村に電話を引く事業)や農村部のインターネット開通事業、それにITメーカーが農村で販売する安価の端末製品が、農村部のインターネットの利用・発展を力強く促している。
農村部の情報通信化の姿は数年前と比べて大きく変化したものの、都市部と農村部間のインターネットの発展の度合いには依然として大きな開きがある。統計によると、農村部のインターネットの普及率は都市部の4分の1に満たない。
中国工業情報化部のケイ国華・副部長は同大会で、「政府部門は計画的、段階的に自然村に電話を引き、行政村にブロードバンドを開通する事業を推進し、農村部での情報インターネットの普及率をいっそう拡大していく。さらに、できるだけ早く農民優遇政策と対策を打ち出し、多くの農民への情報通信技術とサービスの提供に便宜を図る。電信キャリアは信用あるサービスの理念をより強化し、サービスの向上に力を入れ、利用者からのクレームに真剣に対応し、調和のとれた通信サービスと消費環境の形成を後押してほしい」とあいさつした。
今後、農村部の利用者の増加に伴い、中国ではネット人口の新たな増加の波が押し寄せてくることだろう。
「人民網日本語版」 2008年09月24日 |